2022年12月15日(木)下狭川行者堂
白砂川に面した、大岩が積み重なった尾根の突端にあります。
- (2022年12月18日(日) 午後11時30分42秒 更新)
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大岩の上に行者堂があります。
山岳信仰の行場
「狭川・歴史マップ」(狭川地区万年青年クラブ連合会・狭川地区自治連合会・狭川地区社会福祉協議会、平成30(2018)年11月)によると、行者堂のあるあたりは山岳信仰の行場だったといいます。行者堂を拝むと、自分のすぐ後ろは崖で、足がすくむようでした。行者堂には役行者像が祀られています。この辺りでは珍しく、役行者像に全く破壊痕がありません。しかもまさかりを持った前鬼と水瓶を持った後鬼を従えています。残念ながら、前鬼の首が失われていますが、それ以外は非常に状態が良く、明治の神仏分離・廃仏毀釈による修験道の迫害を乗り越え、大切に守られてきたことを窺わせます。
どこも欠けていない役行者像。
まさかりを持った前鬼。首が失われています。
水瓶を持った後鬼。
白砂川べりから行者堂があるあたりを見上げたところ。大きな岩が積み重なっています。
「狭川・歴史マップ」に「行者堂の下の大井手淵で(下狭川)奥町の人が毎年土用の日に淵を清め禊をしている」と書かれていますが、ここが大井手淵でしょうか。この祭事を「ふじごえとり」といい、「節越えとり」がなまったものとも言われ、季節の変わり目に行う禊だそうです。
大畑〜福智西山城〜下狭川行者堂〜歯痛地蔵〜国境の弁財天〜前椚古墳群 / 弥勒の道プロジェクトさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
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