2021年3月10日(水)般若台六角堂史跡公園
解脱上人貞慶が建立した六角堂と貞慶の住房跡が史跡公園となっていました。
- (2021年3月13日(土) 午前1時42分1秒 更新)
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般若台六角堂跡
テーブルとベンチや東屋も整備されていました
建久4(1193)年、興福寺から笠置寺に隠棲した解脱上人貞慶は、翌建久5(1194)年、書写の完成した大般若経一部六百巻を納めるため般若台に六角堂を建立しました。般若台六角堂は板葺六角三間で、本尊は文殊菩薩だったと伝わります。
その般若台六角堂跡が史跡公園として整備されていました。説明板によると、「この般若台六角堂跡は、鐘楼跡・六角堂跡・住房跡の三段からなり、長年にわたり雑木に覆われていたが、笠置町が昭和50(1975)年より二ヵ年の計画で国庫補助を受け、史跡公園とするために発掘調査と公園整備事業を実施した」とのことです。
般若台下の窪地に、貞慶が掘ったと伝わる井戸があり、地元では「上人井戸」と呼ばれているそうですが、どこにあるのかわかりませんでした。
六角堂跡の真ん中に礎石に混じって小さな五輪塔が落ちていました。
貞慶上人の住房跡。桜が植えられ、テーブルもありました。
柳生方面に向かう車道と合流して少し歩いたあたりに、般若台の堂舎僧坊があったと思われる平坦地が、車道の東側に、階段状に並んでいます。
寺院跡と思われる平坦地の車道近くに、五輪塔の残欠が埋もれていました。空輪・風輪と火輪だと思います。実範上人御廟塔や西小共同墓地五輪塔と同程度のかなり大きなものです。もしかすると水輪と地輪もこの辺りに埋もれているかもしれません。組み直したら、さぞ立派なものになるだろうと思います。
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