2018年6月7日(木)第16回浄瑠璃寺行者まつり・ミニウォーキング
「NPO法人 ふるさと案内・かも」が企画された、高田寺から大門仏谷磨崖仏を経て浄瑠璃寺へ戻るミニウォーキングに参加してきました。
- (2018年6月8日(金) 午後11時40分36秒 更新)
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大門仏谷磨崖仏について説明する「NPO法人 ふるさと案内・かも」の石田正道さん(中央オレンジ色のポロシャツ)。石田正道さんは「南山城 石仏の里を歩く」の著者でもあります。
くわしい解説を聞きながら歩く充実したミニウォーキング
今回のミニウォーキングは、木津川市加茂町高田にある役行者像を見学し、そのあとクサ神様の伝承がある八坂神社に立ち寄り、高田寺で重要文化財の薬師如来像を拝見して、谷越しに大門仏谷磨崖仏を見て浄瑠璃寺まで登る、というコース。道中要所要所で「NPO法人・ふるさと案内かも」の西村正子さんや石田正道さんのほか、ガイドのみなさんがくわしい解説をしてくださり、とても興味深いお話を聞けました。
役行者像のある山林に入っていきます。
バス道からほど近い山林にひっそりと置かれている役行者像。残念ながら肩から腰にかけてが欠損しています。人為的に破壊されたようにも見えました。
クサ神様の伝承がある八坂神社。
八坂神社の井戸。瘡(クサ=できもの・湿疹)に塗ると、きれいに治ったと言う言い伝えがあり、ここの八坂神社はクサ神様と呼ばれているそうです。
薬師如来像について解説する高田寺のご住職。
去年10月の台風で木が傾いてしまったため、それ以降枝が邪魔をして、かがまないとお姿がよく見えません。このあたりから大門の集落にかけての谷筋は、去年10月の台風であちこち崩れています。谷筋はどうしても崩れやすいので、磨崖仏がよく見えるとはいえ、谷底に古い参詣道があった可能性はあまりないでしょう。こちらの記事「浄瑠璃寺西大門と大門仏谷磨崖仏」で検討したように、造立された当初から、この磨崖仏は谷越しに見られていたのではないかと思います。
大門石仏群。少し奥に入った方が、できのよい石仏がよく見えると教えていただきました。
車道ができた後、路傍に置かれた石仏をトラックなどで持ち去られることが相次いだため、この場所に石仏を集めてコンクリートで固定したとのことです。
藪の中三尊。
山門手前にある町石。
最後に浄瑠璃寺のお庭を解説していただいてミニウォーキングは解散となりました。ガイドのみなさま、どうもありがとうございました。
三重塔脇のアジサイ。
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