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2015年4月25日(土)般若寺文殊会式

  • 般若寺の文殊会式一切経転読法要を見学してきました。

  • (2015年5月8日(金) 午後1時54分47秒 更新)
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本堂へ向かうお坊さんの列

時間が来ると11人のお坊さんが鐘を鳴らしながら本堂へ入ってこられました。

山吹咲く境内にお経が響きます

文殊菩薩のご縁日である25日にあわせて、ご本尊が文殊菩薩である般若寺でも、毎年4月25日、文殊会式(えしき)が執り行われます。

般若寺の文殊菩薩騎獅像は、昭和31年の調査により、胎内銘文が発見され、元亨4年(1324)3月7日、文観上人が後醍醐天皇の御願成就のため造立したものとわかりました(般若寺で配布している説明文より)。元弘元年(1331)に後醍醐天皇が起こした元弘の乱の、7年前にあたります。後醍醐天皇は、文殊様にいったい何を願ったのでしょうか。

般若寺は治承4年(1180)の南都焼き討ちで灰燼に帰しますが、鎌倉時代に復興が進み、十三重石塔が建てられたほか、西大寺の叡尊上人が巨大な文殊菩薩像を造立しました。若い副住職さん曰く、以来800年間、絶えることなく続けられてきたのが、今日のお会式とのことです。なお、叡尊上人が作られたお像は後に火災で焼失してしまい、現在残っている文殊菩薩騎獅像が作られることとなったようです。

文殊会式一切経転読法要は、本来一切経を全て読み上げるとても長い法要なのだそうですが、現在は残存する経典を文殊菩薩の前にお供えすることで、大幅に省略しているそうです。それでもたっぷり一時間、10人以上のお坊さんの、美しく重なり合う声が本堂の中を響き渡りました。

11人のお坊さんの声が重なり合うと、体の奥の方が揺さぶられるかんじがします。聞いているうち、心地よい気持ちになりました。ほぼ「あ〜」しか言わないのによく音程を合わせられるなあ、これを覚えるのはたいへんだろうなと思いました。あ〜しか言ってないわけないですが(笑)。

般若寺本堂

ご本尊の文殊菩薩騎獅像(重要文化財)を安置する般若寺本堂。

清々しい風が楼門を吹き抜けて行きます。

清々しい風が楼門を吹き抜けて行きます。

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