2017年9月10日(日)実範上人御命日三ヶ寺合同法要
般若寺、浄瑠璃寺、岩船寺の三ヶ寺合同で実範上人御命日の法要が営まれました。
- (2017年9月11日(月) 午前11時25分44秒 更新)
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中央が般若寺工藤良任住職、左奥が岩船寺植村海宥副住職、右奥が浄瑠璃寺佐伯功勝住職です。
実範は、寛治3年(1089年)ごろ、藤原実頼の末流、藤原顕実の第四子として生まれ、興福寺で法相を、醍醐寺で真言を、比叡山横川で天台を学び、広く諸宗に出入りして研鑽に励みました。はじめ忍辱山円成寺にいましたが、仏に供える花を探して中ノ川に入ったとき、そこをただならぬ場所だと感じたため、天永3年(1112年)ごろ、中ノ川の地に、法相、真言、天台の道場として中川寺を開きました。
また戒律の復興に勤め、唐招提寺を再興し、東大寺戒壇院受戒式を定めました。実範は後の叡尊、貞慶へと続く、南都仏教戒律復興の先駆けとなった高僧です。晩年は浄土教へも深い関心を寄せ光明山寺に移り、天養元年(1144年)9月10日入寂しました。実範は日本浄土教高祖6人の一人にも数えられています。
実範上人御廟塔は、実範上人が元は興福寺の僧だったことから、興福寺が管理しています。毎年、興福寺からも僧侶の方々が御命日に御廟塔を訪れ、法要を行なっています。また、南山進流声明を受け継ぐ寺々が、個別に御廟塔を訪れ、それぞれでご供養されています。
今回は、改めて興福寺の了承を得て三ヶ寺合同で法要を行いました。三ヶ寺では、今後この輪を広げていきたいとのことです。
実範上人御命日法要を3分ほどの動画にまとめました。導師は般若寺の工藤良任住職です。最後の岩船寺の植村海宥副住職の言葉がいいので、ラスト数秒もぜひご覧ください。
来年はもう少し人数が増えればいいですねとお話ししていたのですが、実範上人御廟塔付近は駐車できる場所がない上に、バスの本数が極端に少ないのが難点です。来年は何か工夫したいです。
実範上人御廟塔は、中川寺跡とされる谷に、ひっそりと建てられています。
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