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2018年6月7日(木)高田役行者像

  • 地元でも知る人がほとんどいないという役行者像です。

  • (2018年6月9日(土) 午前1時42分7秒 更新)
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高田役行者像

高田役行者像。肩から腰までが欠損しており、お腹の上に首が載せられていました。

81歳のお年寄りだけが知っていた役行者像

NPO法人 ふるさと案内・かも」のみなさんが「行者まつり」の準備をしていたとき、高田にも役行者像があるらしいという情報をもらったのだそうです。ところが、高田在住のメンバーがその存在を全く知らなかったばかりか、近所で聞いても知っている人がいなかったのだとか。それでも高田の中を聞いて回るうち、役行者像の場所を知っているお年寄りがやっと見つかったのだそうです。そのお年寄りは、子どもの頃、像があるあたりでよく遊んでいたといいます。

現在は役行者像の周囲はすっかり木々に覆われ、「NPO法人 ふるさと案内・かも」のみなさんが、行者まつりのミニウォーキング企画のために、草刈りをして道を作るまでは、藪漕ぎのような状態だったとのこと。しかし、この場所を教えてくれたお年寄りはこの周囲で遊んでいたわけですから、当時はあたりに木々が生い茂っておらず、道を見下ろす高台、といった雰囲気の場所だったのでしょう。


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高田役行者像は凝灰岩でできており、肩から腰までが欠損し、頭巾をかぶった頭部が腰の上にのせられています。人為的に叩き割られたようにも見えました。胸部が欠損する前の像高はおそらく70cmほどだったと思われます。ガイドの方によれば、江戸後期以降の作とみられるとのことです。この周辺では岩船寺近くの「行者の背」や、奈良市中ノ川町の山林などにも役行者像があります。もしかすると江戸後期ごろ、行者講ごとに役行者像を造立することが、奈良市東山中から当尾にかけての地域で流行したのかもしれません。

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役行者像は浄瑠璃寺口交差点を見下ろす山中にあります。

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