18日から19日の雨で、大きな岩が落下し直撃したようです。
岩の直撃を受け倒れてしまった不動明王立像
6月20日にTwitterでお不動さんが倒れているというツイートがあり、現地が気になったので午前中に浄瑠璃寺奥之院のお不動さんを見てきました。
浄瑠璃寺の奥之院に行き、前回見逃した不動明王磨崖仏をようやく見ることができました。
しかしそれとは別に、不動明王立像の方は滝の流れで倒れて悲惨なことになっていました😭 pic.twitter.com/TGM7bqzIgS— プーケット (@phuket2727) June 20, 2020
現地の状況から、滝の右上から大きな岩が落下し、明治か大正ごろに造立されたお不動さんを直撃したようです。よくこれで済んだものだと思いました。岩の下敷きになったりバラバラに割れなくてよかったです。17日水曜に通りがかった時には、変わったところがありませんでしたから、18日か19日の雨で岩がずり落ちたのではないかと思います。それほどの雨ではなかったので、こんなことになるとは本当に驚きました。
ちなみに、岩が元あった場所のすぐ下には道があるんですが、道は無事でした。山の斜面に載ってるだけの平たい大岩が雨でずり落ち、道のところでゴロンと一回転して、樹木をなぎ倒しながら、下に落下し、お不動さんに直撃、という感じだったんでしょうか。倒木ならともかく、まさかこんな岩が落ちてくるとは、想像もしませんでした。
浄瑠璃寺奥之院では、同じく様子を見にきておられた、元文化財保護課職員で、今も関連のお仕事をされている方とお会いしました。お不動さんの折れた足首を写真に撮って、「これくっつくかなあ」と呟いておられたので、一応修理する方向なのかなと思います。それから、浄瑠璃寺のご住職は、とりあえず触らずにそのままにしておいてほしいとおっしゃってました。
足首で折れてしまったお不動さん
背面に「大本山三寶院 発起人 大阪 山本勝眞」と彫られていました。
ここにあった岩がずり落ちて、道を乗り越え下まで落下したようです。
岩があったあたりから見下ろしたところ。まさに直撃です。
永仁4(1296)年の瑠璃不動磨崖仏のすぐ前を岩が落ちていったようです。
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