浄瑠璃寺奥の院行場の滝にある岩には、瑠璃不動磨崖仏が彫られています。
浄瑠璃寺奥の院の滝と昭和に造立された不動三尊像。
浄瑠璃寺奥の院滝の上にある割れた岩に、線彫りで瑠璃不動磨崖仏が彫られています。下半身の左に「永仁四年丙申二月四日」(1296年)の銘があるとのこと(山本寛二郎「南山城の石仏 上」p12)。
滝の上の平らな面をこちらに向けた岩に瑠璃不動磨崖仏が彫られています。滝の上に上がるには、木につかまりながら左側の岩がないところを上ります。
上半身部分がうすくはがれるように割れて下に落ちたようです。
手前が割れて落ちた上半身部分。上半身の線彫りはほとんどわからなくなっています。
下半身部分は線彫りが比較的よく残っています。
© 弥勒の道プロジェクト
奈良と京都の県境を成す古道〜般若寺・浄瑠璃寺・当尾石仏の里・岩船寺・笠置寺を結ぶ道〜の再発見を通じて、奈良と加茂〜笠置の歴史をつなぎなおす「弥勒の道プロジェクト」。このプロジェクトは、誰でも気軽に参加できるプロジェクトです。参加方法は、古道の存在とその歴史的価値をあなたのまわりの人々に伝えること、古道周辺を探検してみること、それだけです!