長坂道に睨みを利かせる山城跡です。
長坂道から見た北下手城跡のある山
長坂道を見下ろす北下手の山の上に山城跡があると聞いて探検してきました。東側の農道から主郭まで登っていけます。帰りは竹林の中の道を降りて行きましたが、こちらの道は竹林整備に使われているようで、出口に作業小屋のようなものがあり、出入りしにくい雰囲気でした。東側の農道から入って、出る時も東側から出た方が良いと思います。
当尾では規模の大きな山城跡で見応えがありました。近くまで行ける古い道があるため見学もしやすいと思います。ただあちこちにイノシシ除けの柵や鉄条網があり、比較的近年まで畑などが営まれていたと思われることから、後世地形が大きく改変されている可能性もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=VgEqX5zhURQ
この山城跡は長坂道に睨みをきかす山の上にあり、ここに山城跡があるということは、加茂から当尾への主要な道として、長い間長坂道が使われてきたことを示しています。今は通る人も滅多といない道ですが、数年前まで笹藪に覆われて通れなくなっていた新川沿いの区間が、今日行ってみると本来の道幅まで草刈りされていて、気持ちよく歩けるようになっていました。その先の山道には道沿いに桜や紫陽花が植えられていました。最近どなたかが整備されているようです。
あまり正確ではありませんが、縄張り図です。
南東の空堀
主郭を取り囲む帯曲輪の西の角
主郭の北西を取り巻く土塁の西の角から主郭を見渡したところ。
主郭北西の土塁と土塁下の空堀
北下手城跡探検 / 弥勒の道プロジェクトさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
奈良と京都の県境を成す古道〜般若寺・浄瑠璃寺・当尾石仏の里・岩船寺・笠置寺を結ぶ道〜の再発見を通じて、奈良と加茂〜笠置の歴史をつなぎなおす「弥勒の道プロジェクト」。このプロジェクトは、誰でも気軽に参加できるプロジェクトです。参加方法は、古道の存在とその歴史的価値をあなたのまわりの人々に伝えること、古道周辺を探検してみること、それだけです!