京都府の遺跡マップに記載されている「下程城跡」を探索しました。
土塁の北東角。東側に土塁はありませんでした。
京都府の遺跡マップに、中世の山城跡として記載がある「下程城
主郭の北と西と南を、高さ3mほどの土塁が逆コの字型に囲んでいました。南側の一部は自然地形を掘削して四角く整地したようにも見えます。北側の尾根には、道の跡という可能性もありますが、尾根を横切る形で堀切らしき窪地がありました。それに対して南側は防御が薄く、北から尾根伝いに敵が攻めてくることだけを想定したような城跡です。
西側の土塁。
西側の土塁は南端近くで、後世道を作ったのか一部切り通されています。
主郭が平坦な長方形となるよう南側は自然地形を掘削したように見えます。
北の尾根筋にある堀切状の地形。1970年代の航空写真を見ると、窪地が下の道に続いているので、古い道の痕跡である可能性があります。
あまり正確ではありませんが、縄張り図を作成しました。
下程城跡縄張り図
木津川市加茂町尻枝浦城跡〜下程城跡〜縄手城跡〜上程城 / 弥勒の道プロジェクトさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
奈良と京都の県境を成す古道〜般若寺・浄瑠璃寺・当尾石仏の里・岩船寺・笠置寺を結ぶ道〜の再発見を通じて、奈良と加茂〜笠置の歴史をつなぎなおす「弥勒の道プロジェクト」。このプロジェクトは、誰でも気軽に参加できるプロジェクトです。参加方法は、古道の存在とその歴史的価値をあなたのまわりの人々に伝えること、古道周辺を探検してみること、それだけです!