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2022年11月19日(土)滝坂の道・仏像岩

  • 夕日観音のある岩塊は仏像岩とも呼ばれるそうです。

  • (2022年11月20日(日) 午後4時58分26秒 更新)
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九体もの石仏がひしめく仏像岩

滝坂の道にある夕日観音が刻まれた岩塊は、仏像岩とも呼ばれるそうです。夕日観音を中心に、右手上方に滝坂五尺地蔵、その岩の下に三体地蔵、夕日観音左下に四体石仏、合わせて九体。さらに元は四体石仏付近にあったものが転げ落ちたと思しき寝仏を合わせると十体。まさに石仏ひしめく岩の塊です。

このうち四体石仏がどこにあるのかわからなかったのですが、先日Twitterで場所を教えていただきました。

夜分失礼いたします。先日、滝坂の道を訪問し、仏様にお会いできましたのでお伝えしたくコメントいたします。
弥勒の道プロジェクト様のツイートがきっかけで、素敵な仏様とお会いする機会をいただきました。ありがとうございます。 pic.twitter.com/AzejIYVGO2— うえっち (@heijo_tourism) November 16, 2022

四体石仏は夕日観音の下にある岩の左の角にありました。実際に見に行くと、写真で見た印象よりもしっかり像容が見て取れました。四体石仏のすぐ下から寝仏が見下ろせ、寝仏が元は四体石仏の近くにあったというのもあり得そうに思えます。

滝坂の道から見た四体石仏

春日御流記に、南都焼討後の大仏殿再興にあたり、石材の多くが地獄谷の山中から切り出されたので、興福寺の璋円僧都が、霊地として路傍大小の石に諸仏を刻んで衆人に結縁せしめたとあるそうです(西村貞「奈良の石仏」昭和18)。朝日・夕日観音はその諸仏だろうとのこと。

夕日観音(鎌倉)。観音と呼ばれていますが、弥勒如来と考えられています。

上に滝坂五尺地蔵。その下に滝坂三体地蔵。滝坂五尺地蔵は長らく所在不明であったところ昭和39(1964)年に太田古朴氏らが像を覆い尽くしていた蔦草や倒木を払い再発見したとのこと。

四体石仏が刻まれた、夕日観音下にある岩の左端。どこにあるかわかるでしょうか?

四体石仏はここにあります。

太田古朴「石仏柳生街道」(1968)4頁によると、四体石仏の左端は阿弥陀如来だといいます。

太田古朴「石仏柳生街道」(1968)4頁によると、四体石仏の飛び出していてよくわかるのが地蔵石仏で、その右が薬壺を持った薬師如来、右端が釈迦如来とのこと。

寝仏は、四体石仏付近にあったものが転がり落ちたものだという説があります。実際四体石仏のすぐしたから寝仏を見下ろすことができました。

寝仏。反時計回りに横倒しになった大日如来磨崖仏です。

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