笠置寺は巨大な山城でもありました。
般若台跡の南にある横堀跡。
笠置寺の般若台跡の南に横堀があるというので見に行ってきました。確かに横堀と土塁があり、寺院というより山城の雰囲気がありました。砕石が積まれている平坦地もありましたが、これはいつ積んだものなんでしょうか。かと思えば、車道の東側に、大きな火輪と風輪が埋まっている平坦地もあります。般若台の南側は、笠置寺の堂舎僧房が建ち並ぶ場所だったようですが、山城として横堀や土塁が築かれてもいて、なかなか面白い区域です。
「京都府中世城館跡調査報告書 第3冊 山城編1」518頁の笠置城縄張り図。赤矢印・赤丸は、当プロジェクトによる。
土塁の跡。
横堀の途中に石垣があり、堀の深さに段差が設けられています。
砕石が積まれた平坦地。
車道東側の平坦地の入り口付近に、五輪塔の火輪と風輪が埋まっていました。元はかなり大きな五輪塔だったと思われます。
奈良と京都の県境を成す古道〜般若寺・浄瑠璃寺・当尾石仏の里・岩船寺・笠置寺を結ぶ道〜の再発見を通じて、奈良と加茂〜笠置の歴史をつなぎなおす「弥勒の道プロジェクト」。このプロジェクトは、誰でも気軽に参加できるプロジェクトです。参加方法は、古道の存在とその歴史的価値をあなたのまわりの人々に伝えること、古道周辺を探検してみること、それだけです!