後醍醐天皇直筆の陣旗が伝えられたとの伝承がある神社です。
法用町八幡大神社には、明治24(1891)年の「添上郡神社祭神由緒調」に、伝承として、元弘年間後醍醐天皇笠置潜幸の際、宸翰(天皇直筆)八幡神号の陣旗をここに伝えたといいます。しかし「右奉䄫の神社は元来当社なりと言い、また平清水の社という。今にして詳らかならず。」と記しているとのことです。(奈良市史社寺編p698)
また、社殿左に天保元年のおかげ灯籠があります。
法用町八幡大神社にあるおかげ灯籠。「太神宮」
「おかげ建立」
「天保元寅 九月吉日」
狛犬にも朱が塗られていました。
法用町の八幡さんは、当尾の森八幡宮を勧請したものと伝わっているそうで、その御神体を奉じてきた人が、法用町の森三軒の先祖なのだといいます(東里村史419頁)。法用村実測全図(明治22(1889)年)でも、赤丸で示された村社(八幡大神社)付近に「森」とつく字がいくつかあるのがわかります。
© 弥勒の道プロジェクト
奈良と京都の県境を成す古道〜般若寺・浄瑠璃寺・当尾石仏の里・岩船寺・笠置寺を結ぶ道〜の再発見を通じて、奈良と加茂〜笠置の歴史をつなぎなおす「弥勒の道プロジェクト」。このプロジェクトは、誰でも気軽に参加できるプロジェクトです。参加方法は、古道の存在とその歴史的価値をあなたのまわりの人々に伝えること、古道周辺を探検してみること、それだけです!