森地区の山中にある在銘圭頭六字名号板碑です。
銘文に「十三佛永禄五(1562)年壬戌/(弥陀三尊種子)南無阿弥陀佛/済講衆敬白十二月四日 妙琳藤/(人名7名)」とあり、斎講(決まった日に集まって念仏を唱えたり会食をしたりする講)が永禄五(1562)年に造立した板碑とわかります。
以前、地元の方に聞いた話では、昔この辺りでは家ごとに墓地があり、森地区の集落の北にある山には、何箇所かそうしたお墓の跡があるそうです。この板碑がある場所もお墓の跡なのだろうと思います。
背後に一具と見られる反花座があります。
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