今年も浄瑠璃寺で除夜の鐘をついて来ました。
ライトアップされた三重塔。
大晦日の浄瑠璃寺は23時半に開門し、23時45分より読経の後、除夜の鐘をつき始めます。鐘は百八で終了ではなく、人が来るかぎり続きますが、1時半ごろには閉門となります。門前の駐車場が無料で開放されているものの、毎回車が溢れてしまいます。車で行く場合はなるべく一台に乗り合わせた方が良いと思います。ちなみに、門前にあるあ志びの店も空いていて、ぜんざいや年越しそばをいただけます。
夜の浄瑠璃寺参道。山門の前に開門を待つ人が集まり始めています。
今日は風がなく、池の水面が鏡のようでした。
浄瑠璃寺の除夜の鐘は、最初の読経のあとしばらくはご住職が鐘のそばにいらっしゃいますが、そのあとはお坊さんが脇についたりせず、割と自由につく方式なので、後ろの行列に気圧されて皆さんだいたい間隔が早くなります。この鐘の音は案外麓まで聴こえています。
https://www.youtube.com/watch?v=-VWQ0uJt-ZI
0時半からはお正月の法要があり、吉祥天像が開扉されます。普段は滅多と入れない夜の浄瑠璃寺。三重塔も開扉され、この夜だけはほんのりかすかにLEDライトで薬師如来が照らされます。本堂内の持国天増長天の足元にも明るめの照明が置いてあって、普段よりも切金文様などがよく見えました。下から光が当たっていることもあり、とても迫力がありました。踏まれた邪鬼のユーモラスな表情もおもしろかったです。
初層内部がかすかに明るい三重塔。
本堂右横の受付では温かい甘酒(ノンアルコール)が振る舞われます。
奈良と京都の県境を成す古道〜般若寺・浄瑠璃寺・当尾石仏の里・岩船寺・笠置寺を結ぶ道〜の再発見を通じて、奈良と加茂〜笠置の歴史をつなぎなおす「弥勒の道プロジェクト」。このプロジェクトは、誰でも気軽に参加できるプロジェクトです。参加方法は、古道の存在とその歴史的価値をあなたのまわりの人々に伝えること、古道周辺を探検してみること、それだけです!