寺坂橋近くの街道脇に磨崖仏が彫られています。
川沿いの道に入る手前に磨崖仏があります。
「奈良県史 第七巻 石造美術」297ページによると、三体彫られた磨崖仏のうち中央の阿弥陀如来像の左右に「天文八年(1539) 己亥 二月十五日 与三郎」と刻まれているそうです。阿弥陀如来像の左右は地蔵菩薩像です。
この磨崖仏は、街道が集落のある谷あいの平地から、川沿いの道へ入るところにあります。道の保全と道中の安全を願ったものでしょうか。
磨崖仏の周囲には地蔵菩薩像や舟形五輪塔などがちらばっています。
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