中墓寺の前庭と本堂裏に石造物が集められています。
中墓寺前庭の石造物。
「奈良市史 社寺編」713ページによると、現在の中墓寺は明治五年(1872)九月、下狭川の大念寺・西念寺の両寺を廃すと同時に、もと勝福寺跡だった現在地に堂を修復したうえで、狭川東町にあった中墓寺をこの地に移したものだそうです。
本尊は大念寺の阿弥陀如来立像と西念寺の阿弥陀如来坐像で、収蔵庫には、平安時代に造られた薬師如来坐像と阿弥陀如来像二体のほか、日光月光菩薩が安置されています。
元は勝福寺にあった石燈籠。竿の部分のみ円柱となっている石燈籠で、竿の部分に室町中期明応三年(1494)の銘があります。(「奈良県史 第七巻 石造美術」298ページ)
室町時代の経典供養塔。
阿弥陀如来像。「(法名/大永二二年甲申(1524)/二月十五日)」
桜の下の阿弥陀様。
右側は桃山時代の地蔵菩薩像。左側の石仏は少し変わっていて、正面と左側に石仏が彫られています。
本道裏側にも板碑や石仏が集められています。
舟形五輪塔などが置かれています。
本道裏に集められた石造物。奥には小さな五輪塔の地輪が石垣のように積まれていました。
阿弥陀様とお地蔵様でしょうか。
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