当尾の中でも最も有名な、サンタイ阿弥陀三尊磨崖仏、通称「わらい仏」です。
サンタイはこのあたりの地名です。中央が阿弥陀如来、右が観世音菩薩、左が勢至菩薩です。
像の左下の銘文に「永仁七年二月十五日/願主岩船寺住僧??/大工末行」(1299年)とあるそうです。
やさしい微笑みをたたえたお顔が魅力です。
七百年以上も風雨に堪えてきました。
夕暮れのわらい仏。
土に埋もれ眠っているように見えることから、近年、わらい仏にちなんで「眠り仏」と呼ばれるようになった地蔵菩薩像。こちらの記事の97年末に撮影されたという写真によると実は坐像なのだそうです。
すやすやと眠る幼子のような眠り地蔵(2015年1月撮影)。
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