今回は地形をメモしながら中川寺跡を探検しました。西側では見上げる子尾根の上に三段にわたって四角く整地された場所を発見。東側にも山の上の方に平坦地がまだありました。
探検しながら書いたメモ。
谷の西側、谷底から尾根まで届くスロープの北側に、子尾根が東へ張り出しているのですが、その上にも平坦地が作られていました。
共同墓地のある尾根筋の道から、スロープを下りてすぐ左に入ると、四角い平坦地がありました。四角く盛り上がっているように見えます。
上から一段目と二段目の間には通路があり、写真奥の方にある谷底から尾根まで続くスロープから、この通路を使って上がって来れるようになっていたようです。
一番上の段から二番目の段を見下ろしたところ。上から二番目の段は上面があまり平らではなくなっていますが、四角く整地されているのがわかります。大スロープから上がってくる通路が北側に回り込んでいるところを見ると、この区画の入口は、ぐるりと回り込んだ北側にあったのかもしれません。
別の角度から上から二番目の段を見たところ。
上から三段目は、谷に突き出した子尾根の突端にあたり、谷を見下ろす位置になります。
三段目を見下ろしたところ。上から一段目と二段目の間の高低差より、やや高低差があります。
二段目と三打目の間にも、大スロープから上ってくる通路があります。この通路も北側にまで回り込んでいます。
上から三段目から二段目を振り返ったところ。
下の平坦地から、三段目を見上げたところ。この上に平坦地があるとは、これまで気づきませんでした。
今回と前回、前々回の GPS ログや、今回のメモを元に中川寺の跡と思われる平坦地を、地図に書き込みました。谷を挟んで多数の平坦地がありました。この他にも、まだみつけていない平坦地があるかもしれません。見上げる子尾根の上や山の上の方にも平坦地が作られており、まるで山城のようです。
Google マップの地図に、1946年の航空写真(出所:国土地理院が公開している「地図・空中写真閲覧サービス」)を重ね、平坦地を書き込みました。
地形をメモしながら歩きました。
オレンジの線が今回歩いた道。写真の位置がわかる Every Trail 版はこちら。
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