梅谷三角点近くにある謎の石です。
真ん中に四角い枠があり、四隅にくの字型のほぞ穴があります。
県境から護摩石へは梅谷へ伸びる支尾根の上を、梅谷三角点のある尾根の突端まで歩いていきます。
赤い杭がたくさん打たれているところが、護摩石のある尾根に入る目印です。尾根筋に沿って踏み跡があります。
途中尾根から下りる道がいくつかありますが、ひたすらの尾根の上を歩きます。尾根の上には般若寺のご住職が設置した案内板があります。
尾根の突端に近づいたら、リボンを目印にして梅谷三角点のある方へ向かいます。
尾根の突端のやや高くなったところを登ると護摩石が見えてきます。
護摩石と呼ばれる割に、石に焦げ痕や熱による損傷がなく、この上で護摩を焚いたわけではなさそうです。般若寺のご住職は、宝塔の台座ではないかとおっしゃっていました。この尾根が梅谷の水源地に位置するということで、この石の上に宝塔を据え付け、そのそばで護摩を焚いて、雨乞いの儀式を行ったのではないかとも。
名前以外何も伝わっておらず、この場所にある理由も、ほぞ穴の役割もなにもわかっていません。謎の石です。似たような石をご存知の方はぜひツイッター(@mirokunomichi)などでご一報ください。お待ちしております!
護摩石は元あった位置から動かされているようです。加工されていない下部は土に埋まっていたのでしょう。
梅谷三角点から護摩石を振り返ったところ。護摩石は梅谷三角点のすぐ南にあります。もとは三角点あたりに据え付けられていたのかもしれませんね。
尾根の突端は大岩が剥き出しになっています。
急角度で切れ落ちる尾根の突端。水源地に突き出た尾根の突端は、たしかに雨乞いの儀式にぴったりかもしれません。
写真の位置がわかる Every Trail 版はこちら。
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