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2017年7月16日(日)忍性菩薩御生誕800年記念法要

  • 北山十八間戸で忍性菩薩御生誕800年記念法要が修されました。

  • (2017年7月18日(火) 午後8時4分31秒 更新)
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忍性菩薩御生誕800年記念法要

散華する僧侶の皆さん。

多くの人が参列して忍性菩薩のご遺徳を偲びました

忍性上人は鎌倉時代に活躍した律僧で、健保5年(1217) 7月16日にお生まれになったそうです。つまり2017年7月16日は、ちょうど御生誕800年にあたります。それを記念して、忍性上人とゆかりの深い北山十八間戸にて、法要が営まれました。北山十八間戸は、忍性上人が不治患者救済のため設けた宿舎で、当初は般若寺の北東にありましたが、江戸時代初期に焼けてしまい、現在地に移されたといいます。「忍性菩薩御生誕800年記念サイト」にくわしい解説がありますので、ぜひ読んでみてください。

下動画(約2分半)は当日の様子です。

こちらは約30分の長い動画です。

今回の法要、お坊さん方の法衣の色が違っていたのに気づかれましたでしょうか。実は今回、真言律宗からだけでなく、忍性菩薩の生まれ故郷、奈良県三宅町屏風の浄土宗浄土寺からも、お坊さんが出仕されていたそうです。浄土寺のお坊さん曰く、散華の蒔き方など作法が違って少し戸惑ったとのこと。

浄土寺では現在、鎌倉極楽寺の忍性菩薩坐像の模刻を作成しておられ、今年開眼法要が予定されています。黒い法衣に茶色い袈裟の方が浄土寺のお坊さんです。お辞儀の仕方も、各宗派で違うのがとても興味深かったです。

黒い法衣に紫の袈裟の方は、高野山三宝院のお坊さんです。1232年ごろ、高野山三宝院の正等房勝心住職が、中川寺を本拠としていた進流声明を高野山に移しました。そこで、ここ10年ほど、高野山三宝院としても、年一回は中川寺を開いた実範上人の御廟塔で法要を営まれていたそうです。般若寺さんも実範上人のご命日に法要をされているので、そのご縁で今回ぜひ参加したいと申し出てくださったとお聞きしました。

真言律宗も南山進流声明なので、高野山三宝院のお坊さんはあまり違和感なくお経を唱えておられたように見えました。中川寺で生まれた声明が、どういう歴史のいたずらか、結果的に中川寺近くの浄瑠璃寺、岩船寺、般若寺に受け継がれ、その後本拠となった高野山とこうして出会うというのはたいへん面白いです。

また今回は、暑い中にもかかわらず、120人以上の人が参列したそうです。

たくさんの人が忍性菩薩の生き様を知ることで、その慈悲の心が、様々な形で、今を生きる私たちの間に感染していけばいいなあと思います。

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